鳩待峠から尾瀬ヶ原 2022年6月4日。
今シーズン一番くらいの混み具合の尾瀬。
ミズバショウのピークの週末でお天気も良い、と登山者が来訪する条件が揃いました。
今日は、群馬県内の信用金庫のグループのガイドでした。
鳩待峠。
人手が多い割に、見た目はそれほど混雑していません。
駐車場は乗用車で埋まって居ましたが、バスツアーの大型バスは少なかったようです。
恐らく、この時期のツアー募集は緊急事態宣言が明けるかどうか判明する前に行われることが多い為に、バスツアーの団体さんの本数が少なかったようです。
昨日の雨模様とはうって変わって、晴天です。
でも風が冷たくて「暑い」と思って脱いだら、次にまた寒くなったりと、そんな感じの季節です。
オオバキスミレ。
これが見れるは峠道の部分です。
マイヅルソウの蕾。
花はまだ先ですね。
タケシマラン。
草丈が小さく、花が葉の下に隠れてぶら下がる花なので見つけにくいですが、
山道で斜面に生えてると比較的見つけやすいです。
鹿に食べられたどんどん数が減っていったシラネアオイ。
まだ蕾です、もうすぐ開きそう。
イワナシ。
これも山道のエリアの花。
コミヤマカタバミ。
後半の平地に入ってから多く見られます。
夜間や雨の日に花だけでなく葉も閉じるので、午前中は気づかないことも多い花です。
尾瀬ヶ原へ行く途中にある、テンマ沢の湿原。
個々の方が尾瀬ヶ原よりもミズバショウを近くに沢山見ることが出来ます。
山ノ鼻の手前に有る、ミズナラの股から生えているミネザクラ。
少しだけ蕾が開きかけてます。
山の鼻にてキクザキイチゲ。
昨日は冷え込んで雨も降ったのでお花が少し傷んでます。
尾瀬ヶ原。
昨日の豪雨で池塘の水面も上がってるかな。
尾瀬ヶ原にてリュウキンカ。
先日の雨で、水に浸されている場所が増えてます。
ショウジョウバカマ。
こっちも水に浸かり。
リュウキンカは水辺の花だから良いですが、ショウジョウバカマはあまり水に浸かりたくは無さそうです。
上ノ大堀川から見た至仏山。
池塘の中、小さめの水生甲虫が大きなヤゴに食いつかれてます。
その現場にイモリが向かって行ったり、大きなゲンゴロウが現れたり、食物連鎖になっていました。
小学生も居る班を預かりましたが、牛首までやってくることが出来ました。
地元のグループなので、時間があったので良かったです。
山ノ鼻に戻って、アイス休憩。
研究見本園のミズバショウエリア。
笹の影にヒメイチゲ。
帰路の山道にて、オオカメノキの花。
同じく帰りの山道。
往路ではまだすぼんでたシラネアオイの花がしっかり開いてました。
日差しが有れば、一日でこんなに変わるんですね。
今日は地元の企業の倶楽部のガイドだったので、帰りの時間に余裕が有った為にゆっくりとお花や色々を見て回ることが出来ました。
もう一つの班は子供が混ざって居なかのっで竜宮を目指し(コースタイム的には無理)て歩いた為に、せかせかとろくに花も見ずに行ってきたそうです。
シーズン中でも1~2を荒そう今雑日でしたが、時間に余裕が有ったために驚く程、色々と見て回って解説することが出来ました。
やっぱり時間と行程には余裕が有った方が良いですね。
この時期は混雑の中で非常にきついスケジュールで訪れる団体さんが多いですが…
時間が有りません、歩くのも早くは有りません、でも遠くまで行って景色もいっぱい見たいし花の説明も聞きたいです、という中々にハードなご要望が多いです。
ガイドとして与えられた時間の中でベストは尽くしますが…それでも全てのご要望をかなえるのは困難です。
せっかくの尾瀬を楽しむためにも
・平日に訪れる
・団体ではなく個人で来訪する
・宿泊して余裕の有るスケジュールを組む
等、どれか一つを考慮するだけで、グンっと楽しむことが出来ます。
松田ガイドからの一言。
2022年6月4日。
鳩待峠-尾瀬ヶ原-鳩待峠。