尾瀬ヶ原。
東京からの小学生の自然体験活動で尾瀬ヶ原へ。
雨が降ったり止んだりです。
ショウキラン。
子供達だと、単純にきれいな花よりも、こういう面白い植物のほうが喜んでくれますね。
周囲の植物に寄生している植物です。
ハクサンシャクナゲ。
群馬北部ではアズマシャクナゲとハクサンシャクナゲが混じって、ハクサンシャクナゲはある程度標高が上がった尾根や稜線で見かけるイメージが強いのですが…
尾瀬では鳩待峠から下る山道にも咲いてます。
アズマとハクサンが入り混じるこの辺は、さらっと流してみるとうっかり間違えてしまいそうなのですが…これはちょうど葉裏や花冠の内側が写っていたので区別できました。
花の色が濃い薄いだけで区別をつけようとすると…個体差だったり、咲き始めと咲き終わりの色の変異で騙されたりします。
「葉の付け根が流れるように葉柄に向かうか、直角に向かうか」で区別するやり方も教わったのですが…葉っぱごとに意外とバラバラでこれだけで区別しようとすると混乱することが多いです。
そこで混乱する話をあまり聞かないので、この辺りだけの変異なのかな…?
ミヤママタタビの葉。
薄いピンクが混ざるのが特徴のミヤママタタビの葉ですが…色が変わるのは後になってから。
ミヤママタタビの花。
尾瀬ヶ原にてカキツバタの群落。
カキツバタとよく似ているヒオウギアヤメ。
今年は咲くのが早かった為、もう萎れてしまってました。
ギョウジャニンニクの花。
ニッコウキスゲ。
鹿の駆除が功を奏しているのか、少しずつ増えて来てる気がします。
トキソウ。
今日は雨が降っていたのと、短い時間で引率の子供たちに最大限学習してもらおうと、あまり写真を撮ってませんでした。
一度に15人の生徒を連れて解説をするのはかなり苦労します。
雨が酷ければ尾瀬には来ずにダム見学に行く予定でした。
しとしと雨の中の尾瀬でしたが「ダムの方が良いと思ってたけど、尾瀬に来れて良かった」と子供たちが言ってくれて嬉しかったです。
雨に降られるのは嫌なものですが、雨の日ならではの植物の見え方と言うのも有り、また楽しい物です。
でも、雨に濡れて低体温になってしまっては、楽しむどころではありません。
合羽は必ず上下セパレートの物で、靴も防水性のハイキングシューズを用意しましょう。
手袋も濡れても暖かい物(ウールなど)か、そもそも濡れないように防水性のものが良いですね。
松田ガイドからの一言。
2021年7月8日。