尾瀬沼から東電小屋へ。
TPTさんのサスティナブルーツアーのガイド二日目。
一日目の宿、尾瀬沼山荘を出発。
長蔵小屋裏側の沼のほとりから眺める燧ケ岳。
青空と、常緑樹の緑と落葉樹の紅葉。
綺麗です。
尾瀬沼の北岸を沼尻に向けて移動。
大きなキノコがびっしり。
キノコは良く分かりません。
ツキヨタケっぽい気がしますが。
この時期、毎年のように見かけるハート形に変形したツタウルシの葉。
山域を問わず各所で見かけるので、ツタウルシにとっては日常的な変形なのでしょうか。
沼尻に到着。
残念ですが、休憩所とおトイレは閉鎖です。
人が常駐できない代わりに自動販売的に以前に置いていたのですが、スタッフさんに聞いたらすぐに壊れてしまって使えなくなるそうです。
ヤマモミジの紅葉。
コハウチワカエデ似の葉が目立ったので、遠目から見てコハウチワかとも思いましたが、近づいたらヤマモミジの葉が混ざっていたのでヤマモミジで大丈夫でしょう。
ヤマモミジの木にコハウチワカエデ似の葉が付くケースは多いですが、その逆はあまり見ないです。
白砂湿原。
三平峠を越えて、急坂の部分は緊張するのですが…見晴が近づいて平たんになってから油断して転ぶケースが多いです。
私も以前、こんな平らなところで足を滑らせてお尻を酷く打ったことがあります。
見晴に到着。
ステーキの看板が目を引きます。
確か昨年から始めたとか。
山小屋からお昼ごはんのお弁当を渡されてはいるのですが、おにぎりだけでは味気ないのでカップラーメンを注文。
お客様は、味噌汁を注文しておにぎりを食べてました。
おにぎりだけだと中々喉を通りづらいですが、汁物が有ると食が進みます。
ご飯を食べた後に、別の山小屋で喫茶タイム。
お客さんはコーヒーを注文して、私にアイスをご馳走してくれました。
このアイスも以前は有りませんでした。
コロナで来客が少なくなったのを、何とか挽回しようと各山小屋が工夫しているようです。
そんな話をお客さんにしながら歩いていたので、「山小屋にお金を落としてあげないと」と今回は山小屋が有るポイントごとにお客さんが休憩で何かを注文してくれています。
山小屋スタッフのお兄さんが、商品の撮影をしていたので話しかけてみました。
有名なメーカーさんとコラボをして、キャンプ場のお客さんようの食材を作ったそうです。
ここは見晴キャンプ場がありますしね。
みんな物凄い営業努力してますね。
東電小屋に到着。
食事まで時間が有るので、夕日などの写真を撮ろうと散策。
冷え込んだ木道の上でイモリがじっとしてました。
体がずいぶん小さいのと見た目が綺麗なので若い個体でしょうか。
至仏山の右手に夕日が落ちていきます。
燧ケ岳がほんのり赤くなりました。
至仏山は夕日の時間よりも、日が落ちた直後の方が美しいと思ってます。
山の背に僅かな明かり。
でも三脚が無いと手振れしがちなので何枚も取りました。
この後、夜間には天ノ川が綺麗に見えていて、星が好きだと言うお客さんが感動してました。
私は星は不勉強なので、あれが天の川だと分からずに、教えていただきました
尾瀬ではコロナの前から、営業を休止したり廃業している山小屋や休憩小屋がいくつかあります。
そしてコロナの追い打ちで更に困っている山小屋が増えたのではと思います。
皆さん、尾瀬は日帰りでも楽しめますが、山小屋に泊まれば夕方や夜、早朝の美しい景色を見ることもできます。
是非、ちょっと時間をとって山小屋泊にチャレンジしてみてください。
一般的な山小屋と違い、風呂にも入れて水も不自由なく使えます、食事も美味しいです。
松田ガイドからの一言。
2021年10月3日。