尾瀬ヶ原 6月27日。
6月の後半になると、ミズバショウも終わって他の花が咲き始めます。
湿原の周囲にズミ。
タテヤマリンドウ。
この花はミズバショウの花期に重なっていますが、少しずれていてなおかつ花の時期が長いので、ミズバショウが終わった後も沢山見られます。
ワタスゲ。
これはまさに、ミズバショウとバトンタッチして湿原の主役になる果穂です。
チングルマ。初夏の花。
イワカガミの仲間。
至仏山などではもっと遅くに咲く花ですが、尾瀬ヶ原の湿原(見本園)では、わりと早めに咲きます。
それでも、ミズバショウの時期よりは遅いですので、ミズバショウが終わったからこそ見れる花です。
さて、このイワカガミは何イワカガミになるんだろうかと葉を見ても、今ひとつ中途半端。
ここはイワカガミ、コイワカガミ、ヒメイワカガミと全部揃ってるので、注意が必要です。
小さな葉なので遠目に見たら鋸歯がちょっと粗めに仕上がったコイワカガミかなと思ったんですが…葉の付け根の方は鋸歯が無いので何だか怪しい。
反対側を見てみたらが、典型的なヒメイワカガミの葉がありました。
この葉の下に、さっきの中途半端な形の葉が重なってるので、同じものと判断しておきましょう(学者じゃないので、採取して調べられないので推測どまりです)。
とすると、ヒメイワカガミということで大丈夫かな。
近縁主の見分けは難しいです。
尾瀬と言えばミズバショウ、というイメージでその時期にだけ人が押し寄せます。
でも、ミズバショウの時期は他の花はあまり見ることが出来ません。
他に花が無い時期に、雪解けとともに咲くからこそミズバショウが独占状態で咲き誇るわけですしね。
尾瀬を訪れてミズバショウが終わってしまって残念!と思わずに他の花が沢山見れたから良かった、と感じられるくらいに花がどんどん増えていきますよ。
ミズバショウはまた来年見に来てください!
松田ガイドのアドバイス。