6月上旬の尾瀬。
2011年6月1日~10日。
今年は雪どけが遅く、前半はかなり残雪の影響が残りました。
山道木道周りにも雪が多く、通行が大変でしたが暖かい日が多かったり雨が降り、消えるのは早かったです。
6月2日、尾瀬ヶ原。
ミズバショウ。雪どけが遅かったので、まだ数が少ないです。
山道にして、ウスバサイシン。
6月3日。
鳩待峠。奥には至仏山。
イワナシ。
オオバキスミレ。
尾瀬ヶ原から至仏山。
6月5日。
研究見本園のミズバショウ群生。
この前後数日が一番ピークだった気がします。
6月6日。
上の大堀川手前から至仏山。
池塘の浮島にモリアオガエルの卵。
6月7日。
ミヤマスミレ。
鳩待峠から山ノ鼻に近づくと、急に現われます。
そこまでの道のりではまず見ないのですが。
イワツバメ。巣材の泥集め。
湿原にてショウジョウバカマ。
6月8日。
ミヤマエンレイソウ。山ノ鼻にて。
至仏山。
6月9日。
峠道にてムラサキヤシオ。
山ノ鼻にてミネザクラ。
6月10日。
ツキノワグマ。
6月初旬は同じ場所に何度か出没していましたが、この日以降見なくなりました。
ドーンという大きな音を聞いたというガイドがいたので、トド玉のようなもので追い払ったらしいです。
この「すぐそこに見えている熊」に対して鈴を鳴らそうとする人がいましたが、あまり上手い真似ではないのでやめましょう。
鈴の音は熊を寄せ付けない魔除けではありません。
人間がいることを熊に教えて、不意打ちで出会うのを防ぐ為のものです。
人間が何人も通り過ぎているのを分かっていながら、そこに居つづける熊に対しては何の効果もありません。
慌ててバッグから鈴を取り出して、この熊に向けて鈴を鳴らしたりすると、逆に刺激して襲ってくることもあります。
平然と無視するかもしれませんし、一応は逃げてくれるかもしれません(本当は逃げずに隠れて人間が消えるのを待つだけですが)。
その熊の性格やその時の気分で、熊の取る行動は変わるでしょうが、少なくとも刺激を与えるのは危険が発生する可能性があります。
湿原の木道で熊鈴をうるさいくらいにならす人がいますが、上記の理屈から言うと全く無駄な行為で周囲の人に騒音を聞かせていることになります。
湿原の木道では、熊鈴の音が届くよりもはるかに遠くまで見とおしが聞きます。
いくら熊が目が悪いと言っても、鈴の音が届くより遠くから人間に気づくでしょう。
だから鈴の音で人間がいることを熊に教える必要が無いのです。
不意に出合う可能性が無い場所で鈴の音は無意味なんですね。
逆にそんな場所で熊が向こうから近づいて来たとしたら、鈴の音は何の意味もありません。
熊は鈴の音を聞くと人間から離れる、なんていう都合のいい本能は持っていないからです。
くどいようですが、熊は鈴の音を聞いて逃げていく習性がある動物ではありません。
お互いに存在を気づかずに不意に出会うとビックリしてしまいます、鈴の音はそれを防ぐ為のものなのです。
「ここに人がいるから、不意に出会ってもビックリしないでね」と熊に対してアピールする道具です。
山道ならともかく、見通しのいい湿原で使う意味はゼロなんですね。
湿原を歩く人には、熊鈴を仕舞って欲しいのが本音なんですが、あまり強くも言えません。
上記のことを説明するのは手間が掛かるし、「湿原で仕舞った後に山道で出し忘れて熊に襲われた」なんて言われても困りますしね。
難しい問題です。