今季最後の尾瀬ガイド。
尾瀬の初雪も済ませて、先月に最後の尾瀬のガイドを済ませたと思っていた今季ですが…。
11月の初旬になって尾瀬ガイド依頼が入ったので行ってきました。
「明日、ガイドお願いできますか」という急な電話での依頼でしたが、私の予定が空いてたのと天気も秋晴れで良さそうなのでお受けしました。
東北の方に行こうとしている旅の途中、東北のお天気が悪そうなので急遽、尾瀬に予定を変更したお客様でした。
尾瀬保護財団に尾瀬の状況を尋ねたところ、時期が遅くて山小屋も締まってるのであまりお薦め出来ないと伝えられて、ガイドを頼むように勧められたらしいです。
スタートの鳩待峠から見る至仏の山頂。
雪がだいぶ根雪に近くなっています。
鳩待山荘。
もう小屋締めです。
木道の上にカラマツの落ち葉。
森の樹種の中では最後に黄葉になり葉を落とすカラマツ。
この葉が落ちていると、もうすぐ冬なんだな～と感じます。
山の鼻。
至仏山層や喫茶店も締まってます。
まだビジターセンターに職員さんは常駐してておトイレは使える筈と思ってたら、午前中は空いてなくて一瞬驚きました。
帰路、お昼過ぎになったらおトイレ使えました。
草紅葉はとっくに終わってるのですが、枯れた湿原も意外に綺麗です。
私は草紅葉が終わった後の晩秋の尾瀬がかなり好きです。
福島県の燧ケ岳。
北風が山頂部に当たり、結構荒々しい雲をまとわせてます。
池塘に映る景色。
尾瀬ヶ原の盆地地形の中は風が弱く水面も荒れてません。
尾瀬ヶ原から見た至仏山。
燧ケ岳よりは雲がちょっと優しい感じです。
東北方面に近い方がお天気が荒れるというのがここでも現れてますね。
東北に行くのを取りやめて尾瀬にして良かったと思います。
11月ともなると、各種山小屋が締まりますので、簡単なイメージの有る尾瀬でも何かあった時の危険度が上昇します。木道には霜が降りて滑って怪我をすることも有り、またお天気が急変すると体温を容赦なく奪います。
そんな時に助けてくれるのが山小屋ですが、この時期は全て閉鎖しています。
他の登山者に出会うことも稀です。
私も、お天気の状況が良くなければ、そして少人数のお客さんでなければこの時期はご案内していません。
尾瀬は日本海性気候の場所で有り、東北とも繋がっています。
『関東地方の秋のハイキング』というイメージではとても歩くことが出来ません。
松田ガイドからの一言。
2021年11月5日。