9月前半の尾瀬(2011)。
夏と秋が混在する9月前半の尾瀬。
植物もそうですが、天気もそうです。
日がさせば、半そでになりたくなるくらい暑いのに、日陰に入ると肌寒かったりします。
「今日は暑かったね~」と言いながら、家に帰るころにはクシャミと鼻水が出て寒気がしたりするんです。
上着一枚を頻繁に脱ぎ着できるようにしておいた方がいいでしょう。
9/5
台風や雨で、何度もツアーが中止になって久しぶりの尾瀬。
雨雲レーダーには無い雨が時折り振り出しては登山客を困らせます。
台風の影響でもう少し荒れてるかと思いきや、そこまでは荒れていなかった尾瀬ヶ原。
でも、そこかしこに増水の残骸が見て取れます。
酷いのは、湿原では無くて山道です。
随所に崩れたり、木道が流された跡があります。
ツクバネソウの実。
花の時はピンと来ませんが、実が成ればツクバネソウの名前に納得が行きます。
ナンブアザミ キク科アザミ属。
アザミ類は似たのが多くて、尾瀬ではジョウシュウオニアザミとナンブアザミがややこしいです。
写真は恐らくナンブアザミ。
ビジターセンターの人に聞いても、きちんと検査しないと即答はしかねるそうです。
アキノキリンソウ キク科アキノキリンソウ属。
尾瀬ではミヤマアキノキリンソウが一般的ですが、見た目の特徴的に普通のアキノキリンソウっぽい個体も多いです。
ミヤマ=先端に近い方に花がまとまって咲く、普通種=全体的にばらけて咲く。
これはその中間っぽいですが、中にはどうみても花がまばらに付いてる基本種っぽいのがあります。
レンジャーの人に聞いて調べてもらったことがありましたが、サンプルを持ち帰って顕微鏡でチェックしたら、ミヤマアキノキリンソウだったそうです。
湿原内、他の花の陰にノアザミがまだ残ってました。
アザミ類ではいち早く初夏に咲くので、この時期はあまり残ってません。
サワギキョウ ききょう科ミゾカクシ属。
夏から秋にかけて湿原を彩る花ですが、大半は花が散って実が成っていたりします。
ちゃんと咲いてる花のほうが少なかったです。
山ノ鼻に戻り、足元に綺麗な紅葉が。
見上げると、シウリザクラの葉が紅葉を始めていました。
もうすぐ秋になるんですね。
おまけ。
イヌタデ。
山小屋近辺に生えている移入種です。
家の周りや裏山でよく見ますよね。
9/7。
今日はよく晴れてます。
都会の方では夏日のようですが、こちらは秋晴れと言った感じ。
池塘もめっきり秋の装い。
尾瀬ヶ原。
ミヤマアキノキリンソウ キク科アキノキリンソウ属。
エゾリンドウ リンドウ科リンドウ属。
蕾が開いてるものがあったので撮影。
もともと、蕾があまり開かない花ですが、まだ時期には少し早いのでほとんどは完全な蕾のままでした。