7月11日、山ノ鼻から至仏山、鳩待峠下山。
お客様とマンツーマンで4日間の尾瀬満喫の旅の4日目。ついに最終日です。
山ノ鼻から至仏山を登り、鳩待峠へ。

時間に余裕もあるので、睡眠時間もしっかりとって出発。
お客さんが上り坂に自信が無いということで、登るかどうか最後まで悩んでいたのですが、お天気が悪くないことと(快晴だと暑すぎるけど、今日は曇り気味)、私が少し荷物を預かってサポートすることとで登ることになりました。

最初の樹林帯。すぐに終わります。

森林限界まで上がって、見晴らしのいいところで振り返ると、尾瀬ヶ原が。
「登ってよかった」と思わず声が出ます。

昨日、ぐるりと一種下尾瀬ヶ原を一望。

イワシモツケ。
蛇紋岩帯に入ると、出てきます。

オトギリソウの仲間。
イワオトギリかな。

ミネウスユキソウの花。

急峻な階段。下に尾瀬ヶ原が見えます。
角度が急ですね。
こういう箇所のイメージが強かったらしく、登るのを最初迷っていたお客さんですが、こんな場所がずっと続くわけでも無いので、こういう場所に来たときは、ゆっくり少しずつ登れば大丈夫。

ハクサンチドリ。

ジョウシュウアズマギク。蛇紋岩地帯の花です。

ホソバヒナウスユキソウ。
これもまさに蛇紋岩の花です。
尾瀬でも至仏山に登らないと見れませんし、世界中でも谷川岳とここでしか見れません。

キタヨツバシオガマ。

ユキワリソウの花。

ナナカマドの花。

ネバリノギランの花。
この登山道の下部には粘らないノギランも咲いてますが、ここまでくればネバリノギランのみです。

尾瀬ヶ原ではもう終わってたヒメシャクナゲの花ですが、標高をあげればこんなに綺麗に咲いてます。

オゼソウ。
これも本州では谷川岳と至仏山でしか見れない希少な花です。
この辺りから、高山の花が連続して現れます。

ハクサンイチゲ。

ジョウエツキバナノコマツメ。
ややこしい名前をしてますが、スミレの仲間です。

ムラサキタカネアオヤギソウ。

イワオトギリ。。

イブキジャコウソウ。

タカネナデシコ。

これも見つけらえると嬉しい花、カトウハコベ。

タカネシオガマ。

尾瀬ヶ原ではもう咲き終わっていたチングルマ。

中腹では散りかけていたジョウシュウアズマギクも、標高が上がったら咲きたてです。

ミヤマキンポウゲ。

これらの高山植物が咲いてたのが、高天原といわれる平らな場所とその前後の急斜面。
急斜面で一番きつい辺りなのですが、ガスに覆われてるおかげで涼しくて助かりました。

山頂。

稜線は、時折ガスが薄くなって辺りが見えてきます。

イワツメクサ。
カトウハコベと見間違える人が多く、新人のガイドが「カトウハコベ、そんな探さなくても沢山あるじゃないですか」と言ってた笑い話もあったりします。

タカネバラ。

ウラベニダイモンジソウ。

コケモモの花。

ベニサラサドウダン。

稜線歩き中、次の目標の小至仏が見えてきました。

ジョウシュウアズマギクの奥に雪田と登山道。
雪が多いと、あの雪田が登山道を覆ってるのですが今年は6月が暑かったので残りませんでした。
除雪をしてくれたボランティアもいたのかな。

雪田とオゼソウ。

クモイイカリソウ。

白山小桜。

そろそろ尾瀬ヶ原の見通しが無くなってきそうな辺りで、ガスが晴れて最後に尾瀬ヶ原を拝むことが出来ました。

オヤマ沢田代のワタスゲ。

樹林帯まで降りてきて、マイヅルソウ。

まだまだたくさんの花の写真が有るのですが、掲載しきれないのでゴールの鳩待峠。
お客様とマンツーマン。何を見たいのか、どんな体験をしたいのかと相談しながらルートや宿を決めるというカスタムな尾瀬ガイドツアーでした。
花と写真が好きなお客様なので、余裕のある行程を組んで、たくさん花の写真を撮れました。
2025年7月11日。至仏山縦走。